9月へ | 目次 | 11月へ

  秘書スタッフ日記  2006年10月01日(日)-31日(火)

■ 秘書スタッフ日記 早い版 ■


河田 「政治とは生活である」  2006年10月17日(火)

10月22日には、神奈川16区と大阪9区で補欠選挙が行われます。安倍政権が誕生して最初の試金石とも言われる選挙です。

連日、議員や秘書団は、空いている時間は選挙区へとばかりに、大阪、神奈川に出かけています。私も、今回の担当は大阪、ということで、10月に入って週末は2回とも大阪入りしました。

民主党は、小沢代表の「政治とは生活である」という言葉を引用して、国民一人ひとりの暮らしをよくします、ということを訴えています。

「政治とは生活である」

この言葉を聞くと私は、大学時代、卒論のテーマとして格闘し、心から敬愛する政治哲学者ハンナ・アレントのことを思います。

彼女は著書「人間の条件」の中で、人間の行為を「労働」、「仕事」、「活動」と3つに分けています。その中の「活動」が、政治的な意味で使われています。立場や肩書きなどではなく、1人の人間が公的空間で、言葉を用いて議論していく、自由な空間が現れる場所。それが、政治なのです。

上下関係はなく、1人の個人が対等に扱われる場所。一度発した言葉は取り返しがつかないけれど、それがゆえに評価され、個人が存在しなくなっても語り継がれる場所。

だから、決して政治が特別な場所であったり、特別な人のためだけのものであってはいけない、と強く思うのです。人間の「活動」から生まれ出るもの。それは、未知であるけれども、希望に満ちたものである、というアレントの考えに、学生であった私は、深く感動し、共鳴したものでした。

大阪を歩いていると、かつては新興住宅地だったところが、都市部から取り残されているような印象を受けました。駅までの道のりは、アップダウンが多く、近くにスーパーもコンビニも病院もない。子ども達は、都会に出て行き、高齢者たちが取り残されている。格差社会、というのは、こういうところに如実に打撃を与えるのです。教育、医療、福祉、と、生活に直結しているところにしわ寄せがいっています。

とかく補選は投票率が低いと言われていますが、選挙民の方々は、投票権をきちんと行使していただきたいと思います。それが、アレントのいう、「活動」の第一歩だと思うからです。


2006年10月

9月へ | 目次 | 11月へ