2003/10/24  「衆議院岡山2区公開討論会」 レジュメ 号外目次 / 政策 / 津村啓介ホーム

「衆議院岡山2区公開討論会」 レジュメ

●質問1・・・自己紹介、政治理念(各2分)

私は衆議院議員の候補予定者として、次の3つの特徴を持っています。
(1)衆議院議員としては非常に若い、31歳であること
(2)経済政策の当局である、日本銀行の出身であること
(3)新しいタイプの政治家を発掘する新しい試みである、公募候補であること

私の政治理念は、以上3つの特徴と深くかかわっています。具体的には、人口減少と少子高齢化という社会環境の大きな変化の中で、日本の活力を維持していくために、次の3つの目標を持って、政治にとりくみます。
(1)年功序列等の個人の能力を抑圧する陋習を打破し、機会の平等を実現する
(2)限られた資源を有効活用し、安定した持続可能な日本経済を再生する
(3)国民に開かれた政治の実現により、競争ある、健全な議会制民主主義を日本にも実現する

# 尾崎さんは「100%庶民。命を生み出す母親であるということを大切にしている。台所感覚です」、熊代さんは「政治は弱者のためにある。愛され、尊敬される日本を創ることをめざす。外国にいて国際経験を積んだことで、良い意味での愛国者になった。政策の熊代だ」という趣旨の自己紹介をされた。(文責:津村)

●質問2・・・景気対策 (各3分)

強い日本経済を再生させるためには、短期、中期、長期の3段階でそれぞれ異なる処方箋が必要になると思います。

ごく短期的には、改革政権による「具体的な改革ビジョンの明示」が株価を上昇させます。小泉政権の発足時には短期間で2000円前後の株価の上昇がみられました。具体的なマニフェストを掲げた民主党が政権をとれば、11月10日以降、株式市場は必ず反応します。確かな景気回復期待を生むこと、そのためにも政権交代を実現することが必要です。

中期的には、中小企業支援や年金システムの再構築による「将来不安の解消」が消費者の購買意欲を刺激します。公共事業の投資効果が低下し、企業も元気を失っているいま、消費者・生活者・勤労者の自信を回復することが、民主党政権下の最大のテーマになります。民主党のマニフェストには、次のような政策も含まれています。
(1)定額の基礎年金給付を保障する新しい年金制度の創設
(2)中小企業向け予算の7倍増
(3)政府系融資の個人保証撤廃

長期的には、子育て支援、教育の充実、労働法制の改正による「人材供給システムの確保」が日本経済の基礎体力を回復させます。

# 尾崎さんは「税金の遣い方で景気が変わります。庶民本位の政策で景気を回復させます」、熊代さんは「雇用不安が長引いている。必要なのはマクロの経済政策。日銀法を改正し、物価安定数値目標を導入する。具体的には2%の物価上昇を約束する」と主張。この熊代さんの発言に対して、のちに津村が反論。(文責:津村)

●質問3・・・日本の安全保障 (各3分)

日本の安全保障の最大の問題点は、日本の外務省が政策当局として、当事者能力を欠いているということです。イラク問題&北朝鮮問題の展開は、そのことを如実に示しています。

「日米対話を重視しつつ、時間をかけて、国連中心外交に無理のないシフトをしていく」というのが私の描く理想です。しかし、今の日本外交は、イラク問題&北朝鮮問題において、“米国の国内情勢&欧州の国際政治”を見誤った議論にハマリこんでいます。ブッシュ外交は、米国国内でも支持を失いつつあります。欧州での議論も、ブッシュ政権に対して批判的です。不十分な情報あるいは判断のもとで米国追従のみを行動指針としてアクションを起こしてきた日本外交のツケに、いま国民は直面しています。

私は、日本を平和国家として認識しています。平和の大切さを強調する点では、尾崎さんや日本共産党のみなさんにも負けない自負があるくらいです。国際政治から孤立して一国の小さな平和を守るのではなく、国際政治の中で世界の大きな平和を実現していく主体として、日本の国連常任理事国入りを議論していきたいと考えています。

キーワードを申し上げるとすれば、「消極的平和主義」ではなく「積極的平和主義」です。いま世界は、残念ながら、決して平和の中にはありません。「平和を守る」ではなく「平和を創る」。これが私たちの課題です。

# 尾崎さんは「外国の外交姿勢のいいなり。独立した国づくりを目指します」、熊代さんは「平和立国のために、国連勤務経験のある私の役割は大きい。自分の国は自分で守る。」。(文責:かんぞぅ、みやぽん)

●質問4・・・年金問題 (各3分)

近代の年金システムが本格的に採用されるようになったのは、19世紀ドイツ、ビスマルクの時代だと言われています。近代資本主義下における社会政策の一環として、年金制度が創設された本来の趣旨は「国民に老後の安心を提供し、自由主義経済のセーフティネットとする」狙いがあったはずです。いわば経済面からの、生活の“安全保障”政策です。

こう考えたとき、「国民すべてに適用可能であること」「将来にわたって持続可能であること」という2大条件は、本家の安全保障がそうであるのと同じように、極めて重要です。現行システムは、その条件をクリアできていません。特定の官庁の利益を代表する族議員による自民党政治では、現行制度はかわりません。ツギハギだらけの現行制度は、給付開始年齢の引き上げや給付対象の見直しなど「年金制度の縮小」をもたらします。

私たちは、「安定した持続可能な年金システム」として「国民基礎年金」と「所得比例年金」の二階建ての新制度を提案しています。財源の捻出のために、民主党は以下の取り組みを約束しています。
(1)歳出の削減<税金のムダ遣いをあらためます。議員定数削減にも取り組みます。>
(2)安定成長を条件とした、年金控除の見直しや消費税の一部年金目的税化
(3)不透明かつ運用の失敗が確実視される、年金積立金の取り崩し

年金が老後の“不安”材料になっている現状を打破し、国民の生活と自由主義経済の持続可能な安定成長を実現します。

●補足・反論タイム (各3分)

前議員から一般に「インフレターゲティング」と呼ばれる、物価安定数値目標についての議論が出ましたので、日本銀行での経験からコメントをさせていただきます。
物価安定に数値目標を掲げる手法は、自民党政権の経済失政が明らかになりつつあった数年前から政府の責任を日銀に転嫁する文脈の中で、議論が高まった経緯があります。この議論には、いくつかの弱点があり、また、前議員の指摘には正確でない点があります。

まず、インフレターゲティングの実体経済への影響は、非常に間接的な経路を辿ります。心理的な効果に期待する理論ですが、この種の手法は、地域経済への働きかけが全く未知数です。

また、政治家による日銀法改正への安易な言及は、現代資本主義諸国においては「中央銀行の独立性を阻害する、選挙目当ての政治圧力」と評価されるのが普通です。海外投資家に対してどのように説明するのでしょうか。

さらに、前議員は「海外においては、先進国のうち既に二十数カ国が導入している」と述べましたが、いずれもインフレ抑制を目的とするものであり、日本のようにデフレ克服が課題とされる国での導入例はありません。

日銀は、すでに「物価上昇率ゼロ%実現まで」という時間軸モデルを採用した経緯があります。そのことも踏まえての議論でしょうか。技術的な制約への配慮が必要と思います。

● 質問5・・・個別質問

Q.津村さんは独身ですが、理想の女性像は?
A.これという具体的なイメージはありませんが、両親に大反対をされながら、自分の志を追っています。自分の人生の中でも、大きな挑戦だと思っています。この自分の挑戦を理解してくれる人がいれば、嬉しいことだと思っています。

Q.岡山2区選出の衆議院議員として、岡山2区のために何をしてくれますか?岡山のために働きますか?日本のために働きますか?
A.衆議院議員に立候補するのですから、日本のために働きたいと思っています。日本のために働くことが岡山の有権者の皆さんの期待に応えることになると思うからです。質問の趣旨を汲んで、あえて付言すれば、国民益と県民益が対峙する場面では、国民の利益を代表します。幸い、県民・市町村民の利益を代表する地方議員の方々の顔ぶれをみると、ベテラン・若手を問わず、力のある方が選ばれているように思います。きょうも会場にお見えですが、緊張感のあるいい仕事を、一緒にさせていただければと思っています。

Q.尊敬する政治家は誰ですか?
A.新聞社のアンケートには、「過去のしがらみにとらわれず、改革を実行した人」そして「人間を愛し、愛された人」としてジュリアス=シーザーこと、ユリウス=カエサルを挙げるようにしています。日本人で挙げるとすれば、「過去のしがらみにとらわれず、改革を実行した人」という点で織田信長、「人間を愛し、愛された人」という観点からは西郷隆盛を挙げたいと思います。現代日本の政治家の中では、直接お世話になっている何人かの方を除いて、100%尊敬している人は、ちょっと思い当たりません。

●質問6・・・国をどうしていきたいか、ビジョン (各2分)

「尊敬される日本」という言い方をされる人がいます。私も共感します。日本は過去2回、外国からの尊敬を得る場面がありました。明治維新と戦後復興です。英国留学時代、たくさんのアジアの友人たちに日本の話を聞きたいと言われ、驚きました。しかし、今回訪れている3回目の試練、チャンスはアジアだけでなく、先進国も含めた全世界から尊敬されるチャンスです。世界最速のペースで進む人口減少と少子高齢化を克服する政治・経済の対応をすることができれば、日本は確実に全世界のモデルになることができます。そしてそのことが、他人が主語である「尊敬される国づくり」だけでなく、自分たちを主語においた「誇りを持てる国づくり」を実現することにもつながる、そう考えます。政権交代を実現し、尊敬され、みずから誇りを持てる日本を創ります。

平成15年10月24日
津村啓介


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