2003/10/29  朝日新聞   次へ 目次 / ホーム

「改革の中身どう評価」5議席に15人挑む

21世紀初となる総選挙が28日、公示され、12日間の選挙戦がスタートした。県内では5小選挙区に3人ずつ、計15人が立候補を届け出た。政権の選択や各党が掲げるマニフェスト(政権公約)の中身、小泉政権が進める「構造改革」への評価、平和憲法改正の是非、将来の社会保障などを争点に、各候補者は街頭に出て政策をぶつけ、支持を訴えた。投票日は11月9日。候補者の内訳は自民、民主、共産が各5人ずつで、各選挙区ともこの3党候補が争う。前回00年6月の総選挙では自民が全選挙区で当選した。今回、議席の維持を狙う自民前職に、すべて新顔の民主、共産候補が挑戦する構図だ。自民の4人、民主の5人の計9人が比例区と重複立候補した。

1区 逢沢植本
2区 熊代津村尾崎
3区 美見中村平沼
4区 柚木橋本
5区 木阪村田


候補者のみなさん 小選挙区

 【1区】  候補者数3
菅 源太郎 (かんげんたろう) 31  民主 新 比例
NPO法人ライツ理事・子どもの権利条約ネットワーク運営委員・党県副代表 ・ 元衆院議員秘書 ・ 東京都佼成学園高中退 ・ 岡山市福富東2丁目
逢沢 一郎 (あいさわいちろう) 49  自民 前(5) (公明・保守) 比例
植本 完治 (うえもとかんじ) 44  共産 新
 【2区】  候補者数3
熊代 昭彦 (くましろあきひこ) 63  自民 前(3) (保守) 比例
津村 啓介 (つむらけいすけ) 32  民主 新 比例
党県副代表 ・ 元日本銀行員 ・ 東大法学部 ・ 岡山市円山
尾崎 宏子 (おざきひろこ) 47  共産 新
 【3区】  候補者数3
美見 芳明 (みいみよしあき) 46  共産 新
中村 徹夫 (なかむらてつお) 48  民主 新 比例
党県副代表・備前緑陽高PTA会長 ・ 元仏壇製造販売会社員・県PTA連合会長・県社会教育委員・事務用品書籍販売業 ・ 大阪工大短大部中退 ・ 備前市穂浪
平沼 赳夫 (ひらぬまたけお) 64  自民 前(7) (公明・保守) 比例
 【4区】  候補者数3
東  毅 (あずまつよし) 27  共産 新
柚木 道義 (ゆのきみちよし) 31  民主 新 比例
党県副代表 ・ 元書籍販売会社員 ・ 岡山大文学部 ・ 倉敷市中央1丁目
橋本龍太郎 (はしもとりゅうたろう) 66  自民 前(13) (公明・保守)
 【5区】  候補者数3
木阪  清 (きさかきよし) 52  共産 新
村田 吉隆 (むらたよしたか) 59  自民 現(4) (保守) 比例
秦  知子 (はたともこ) 37  民主 新 比例
ケアマネージャー・薬剤師・党県副代表 ・ 明治薬科大薬学部 ・ 金光町占見新田

【1区】岡山市西部、御津郡
【2区】岡山市東部、玉野市、邑久郡、児島郡
【3区】津山市、備前市、赤磐郡、和気郡、真庭郡、苫田郡、勝田郡、英田郡、久米郡
【4区】倉敷市、都窪郡(早島町)
【5区】笠岡市、井原市、総社市、高梁市、新見市、都窪郡(山手村、清音村)、浅口郡、小田郡、後月郡、吉備郡、上房郡、川上郡、阿哲郡


議席獲得目指し第一声力強く

1区

「1票に憤りぶつけて」  候補
国から地方への、ひも付きの補助金に族議員や高級官僚が群がり、税金を食い物にしている。税金の使い道を根本から変えるためには、もう政権交代しかない。憤りを1票にぶつけていただきたい。せめて3人に2人、それ以上の人が、この選挙に参加することが重要だ。「投票に行こう」を合言葉に、みなさんに政策を訴える。民主党が政権を取ったら、マニフェストの政策を実現する。この政権公約を片手に、選挙戦を駆け抜けたい。(県庁前で、300人を前に)

「正義と公平実現する」  沢候補
いま日本は大きな曲がり角に立っている。日本の命運をかけた選挙だ。改革なくして未来なし。経済や行財政の改革をさらに強力に推し進め、日本経済を安定した成長軌道に乗せていく。日本は誰もが安心して暮らせる国でなければならないので、年金や医療や介護、社会保障の充実に努める。それが、政治の大きな役割だ。正義と公平を実現することを訴えたい。責任を持って新しい日本の政治を作り上げ、未来を切り開いていく。(岡山市奥田1丁目の事務所で、1200人を前に)

「国民生活を守る政治」  本候補
今回の選挙では、憲法の改悪と、消費税の増税を許すのかどうかが大きく問われている。医療費の引き上げやリストラの強行など、これほど国民の暮らしが粗末にされた政治があっただろうか。小泉内閣が壊したのは自民党ではなく、暮らしと平和だ。大企業や財界を応援する政治家を改め、国民の暮らしを応援する政治をめざす。今ほど世界が平和のルールを求めている時代は無い。21世紀こそ、憲法の平和の精神が生きる時代ではないか。(岡山市のJR岡山駅西口で、150人を前に)


2区

「頼りになる年金作る」  代候補
年金制度の専門家として、制度の骨格を守りながら100年安心して老後生活の頼りになる年金を作りあげていく。少子化対策では、児童年金の創設など思い切った政策で少子化の流れを変えていく。犯罪が多くなり青少年の非行も出てきた。倫理、道徳、人生観を中心とする教育改革を進め、日本人の心を構造改革していく。自民党を中心とする与党こそが本当の改革力がある。5区の中で一番厳しい戦いだが、厳しさをはねのけ命をかけて戦う。(岡山市下の事務所で、1000人を前に)

「強い経済に再生する」  村候補
大型公共事業に支えられた高度経済成長は過去のこと。日本経済の行き詰まりを打破するためにも、安定した持続可能な年金システムの構築、少子高齢化の中で力のある人材、可能性のある子どもを育てる教育と子育て支援、地域を、そして日本経済を支える中小・零細企業への支援、というマニフェストに掲げた3つの取り組みを続けていきたい。新しい日本の創世、強い日本経済の再生のために戦い、岡山県から政権交代、世代交代を必ず達成する。(県庁前で、300人を前に)

「消費税増税許さない」  崎候補
痛みを押しつける小泉構造改革は我慢の限界に来ている。公共事業や軍事費を減らして雇用や中小企業に重い負担のかかる消費税の増税はもっての外だ。自民党と民主党の政権交代が選挙の争点のように言われているが、憲法改悪や消費税増税を許すかどうかが争点。命、暮らし、平和を守る憲法を生かしてこそ、素晴らしい日本をつくれる。(岡山市旭東町2丁目の事務所で、100人を前に)


3区

「憲法改悪を絶対阻止」  見候補
今、国民が納めている税金のうち、社会保障費に回るのは3割にも満たない。自民党政治の無駄な公共事業費を削れば10兆円が社会保障に回せ、国民の生活を苦しめる年金の切り下げや医療費の3割負担などせずに安心した生活が取り戻せる。自民党が企てている消費税の増税と憲法の改悪。この国民いじめの消費税増税はもとより、小泉首相がアメリカと一緒になって戦争ができるようにしようとする危険な憲法改悪は絶対に阻止する。(津山市二宮の事務所近くで、50人を前に)

「地域全体で子育てを」  村候補
今回は政権交代をかけた大事な選挙。民主党のマニフェスト(政権公約)は、教育、年金、介護保険などあらゆる施策で財源や期限を明確にしており、充分未来を託せるものだ。いまの社会情勢に子どもたちは悲鳴を上げている。この子どもたちに将来、涙を流させないためにも、責任ある国づくりが求められている。
国づくりは人づくり、人づくりは地域の教育から始まると思う。地域全体で子どもを育てていけるような社会を目指したい。(備前市伊部の事務所で、40人を前に)

「必要な公共事業ある」  沼候補
3年2ヶ月余り、経済閣僚として汗をかかせていただいた。小泉さんが進める構造改革は大筋で間違っていない。だが経済再生のためにはそれだけでは不充分だ。小泉内閣で私は中小企業対策などのために補正予算を組むよう度々進言した。必要な公共事業は後世代にツケを残すどこか、便益をもたらし、経済効果にもつながっていく。7期23年の実績は積んだが、これからが本当の勝負。より高い立場を目指し皆様のお役に立ちたい。(津山市大田の事務所で、1500人を前に)


4区

「社会保障中心の政治」  候補
今の大型開発中心の政治は、社会保障中心に変えないといけない。サービス残業をなくし、働く人が有給休暇をとるようにすれば、若者の雇用が生み出される。選挙区内を回っていて、医療費負担などに苦しむお年寄りから、今の暮らしを何とかしてほしい、国民の声が政治に反映されない現状を変えてほしい、という意見を多く聴いた。若い力で、大企業が主役盧政治から国民が主人公の政治に変えさせるため頑張っていきたい。(倉敷市宮前の事務所で、100人を前に)

「若い力で活力与える」  木候補
失われた10年と言われる中で景気が回復の兆しを見せてきたのは、コツコツ努力して働いてきたみなさん自信の力であって、実行力のない小泉政権の改革の成果などではない。マニフェスト選挙は、政策の財源や期限を明示することで、みなさん自信が本当の実行者を選べる初めての選挙。社会が変わろうとしている今、人に活力を与えるのは、若い力。倉敷にも40年ぶりの世代交代が必要だ。政権と世代の交代、これだけは譲れない。(倉敷市新田の事務所で、200人を前に)

「公共投資 今度も投入」  本候補
小泉首相の改革は、私が総理時代に始めた6大改革の路線に沿ったもの。私は改革を言い出した張本人であり、今度も一層その努力を続けていく。少子高齢化社会では、年金問題と健康保険、医療制度、介護保険をあわせて考える必要がある。テロ後、世界は大きく変わった。改革は、国民の暮らしの安全、安定を守るものでなければならない。必要なところに必要な人材や道路を確保するための公共投資は、今度も投入していく。(倉敷市吉岡の事務所で、3000人を前に)


5区

「軍事費を削り負担減」  阪候補
自民党政治は、大企業ばかりを応援し、国民に痛みを押しつけている。国保、介護保険と負担は大きくなっている。民主党は、消費税をアップして年金の財源にあてると言うが、無駄な公共事業や軍事費を削れば、国民の負担を増やさずに制度を維持できる。大企業のリストラをやめさせ、サービス残業をなくせば、雇用を確保できる。小泉首相は憲法を変えようとしている。憲法第九条を守り、くらし応援の政治をする。(総社市中央6丁目の事務所で、50人を前に)

「教育で日本立て直す」  田候補
今度の選挙はなかなか厳しい選挙だ。絶対大丈夫という選挙はない。死にものぐるいの努力をした人間が勝つ。心から支援をお願いしたい。中小企業は経済の空洞化に悩んでいる。これを解決できるのは自民党だけで、急ごしらえの政党にはできない。教育がしっかりしていれば楽しい世の中になる。教育基本法を改正するところから、日本を立て直していきたい。中山間地域の代表としてこれからも国会で発言させて下さい。(井原市笹賀町1丁目の出陣式会場で、3000人を前に)

「女性パワーを国政に」  候補
この3年半、地域の皆様と議論しながらつくりあげた4つの政策を訴えていく。医療費や介護にかかる総費用を抑制するためにも、元気なまま年を重ねていける元気高齢者政策、コンクリートで固めたダムを造るのではなく、中山間地域の緑を保護しながら農作物だけで食べていけるみどりの政策、中小企業経営改善支援政策、それに子育てしやすい社会をつくる子育て支援政策です。まだ少ない女性議員。女性パワーをぜひ国政に。(総社市総社2丁目の事務所で、200人を前に)


2003/10/29  朝日新聞   次へ目次 / ホーム