| 2002/09/16 岡山サンケイ新聞 | 目次 / ホーム |
全国が注目 次期衆院選岡山二区
衆旗院議員選挙岡山2区がいま俄然県下の有権者の注目を集めている。民主党公認でエリート中のエリート、公募第一号で同選挙区から元日本銀行職員の津村啓介氏(30)=岡山市円山=が立候補し、若さいっぱいで選挙活動を始めているからだ。
対抗馬は自民党現職の衆議院議員の熊代昭彦氏(62)=同市下三三七=で、県下1〜5区の選挙区の中でもっとも弱い地盤だけに戦々恐々。同選挙区は岡山市の旭川以東、玉野市、灘崎、邑久、長船、牛窓各町がエリアだが江田五月同党県連代表の地元で革新的ファンが多いところ。
熊代陣営では最近、週刊誌報道で疑惑のデパート、鈴木宗男元議員から献金を受けた代続士のリストが掲載され、その中の一人に熊代代議士が入っていたことから"灰色イメージ"浸透防止に懸念。
同陣営では「1〜5区の中で最大の激戦区となること必死」と警戒感を強めている。
熊代氏に民主党のエースが挑戦
津村氏は平成六年東京大学法学部政治コースを卒業して日銀に入行。日銀では函館支店、営業局、金融市場局、考査局などに籍を置いていた。
在籍中に英国オックスフォード大学大学院で経営学修士号を取得した超エリートの経歴の持ち主。
三十歳の著さでしかも独身。ハンサムで人当たりもソフトだから政治家には打ってつけの役。
津村氏は民主党の「衆議院議員候補者公募」の第一号合格者だ。
津山市に母方の実家があり、自らも同市で生まれたことから岡山県下からの立候補を要望し、江田五月氏の地盤、地元である岡山2区からの立候補が決まった。
日銀を″脱藩″しての出馬表明について津村氏は 「明治維新、戦後に続く第三の変革期と言われるこの時期、日本を改革するには官僚機構では限界があり政治の力で日本を変えていくことが必要」と力強い宣言。長野県知事選視察
出馬表明後の武者修行で8月27日から三日間、さっそく、新しい日本型の民主主義のモデルとしての長野県知事選挙の各候補の選挙活動を研修、それを「長野県知事選体験ルポ」としてホームページで公開している。そこには津村氏の若さと行動力、鋭い洞察力が書き綴られて「津村氏の人柄なりがルポ記事の中から迫力をもって伝わってくる」と好評。
岡山2区からの出馬について津村氏は「保守王国の岡山で自民党候補を倒すことが日本を変えることに直結。同選挙区は"抵抗勢力の牙城"と揶揄されていることにファイトが湧き、日本の政治を変えていく出発点にしたい」と。保守王国に挑戦
県下の衆議院選挙区は1区から5区まであるが前回の選挙では小泉人気があってすべての選挙区で自民党公認候補が圧勝、保守王国・岡山は硬直化しつつあった。
その中でも2区は民主党候補が善戦「県下の中で自民党が一番弱い選挙区」として定着化の兆しがあった。
津村氏も自ら「岡山2区は改革を受け入れる土壌があるのでファイトが湧く」と認めているように江田五月氏の色彩が色濃く残っている地区だ。
受けて立つ熊代氏は現在内閣府の行革担当副大臣として道路公団民営化、郵政公社化などの業務に中央政界で八面六臂の活躍振りはテレビでも放映されている。
元厚生省出身の六十二歳、三期連続の当選でまさに油の乗り切った頃で「厚生労働省への陳情、橋渡し役は気軽に動いてくれフットワーク抜群。力もある」と県下の首長、議会のクロウト筋では"異色の政治家"と評判が高い。
人気、実力とも右肩上がりの熊代氏にふって湧いた災難が週刊誌報道による鈴木宗男元代議士からの献金者リストの一人として掲載されたことだ。
熊代陣営では「あれはもう昔のことで、ホームページや集会できちんと説明している。政治資金規制法のもとで適正に処理、記載しており、その金も返還済みであるので少しもやましいところはない」と説明しているが、有権者の問ではほとんどと言っていい位"クリーン度"が伝わっていないようだ。小泉旋風は期待薄
同選挙区の自民党系熊代氏支持者は異口同音に「困ったことだ。政治家と金がダーティに報じられるとそれを払拭するには並大抵の苦労ではない。先生にもよく気をつけてもらわないと。とくに女性の票は強度のアレルギーをおこすから」と同情的だ。
そんな矢先きに民主党は早々と同選挙区に強力なライバルを擁立してきたのだから、熊代氏陣営も安閑としてはいられない様相となってきた。
「前回の小泉旋風は完全に去って、長野知事選で見るように無党派層の動向が勝敗を左右するようになった。その中で津村氏の出現は確かに恐ろしい存在だ」と熊代氏陣営は一挙手一投足に大いに注目している。
津村氏の三十歳の若さ、超エリートの経歴、海外留学の持ち主で「どう考えても熊代氏の圧勝とはいかないだろう」(熊代支持者)の声しきりだ。
現職の強味を出して"継続こそ政治(力)"をアピールしたいところだが、自民党そのものがアゲインストムードだけに現在これと言った切り札がないのが現状。
岡山2区は全国的にも注目の選挙区になりそうな気配濃厚だ。
民主党は公募候補者合格第一号の津村氏を落選させてはならずと党挙げて応援体制を組む予定と聞く。
津村氏は「政官業の三角関係を正し、クリーンで決断力のある健全な政治を目指す」としており、あくまでも正々堂々と"日本の未来"をかけた政策で勝負をしたいと抱負を語っている。
衆議院の選挙は風向き次第でいつ解散選挙があるとも限らない。
言って見れば、常在戦場の感でまったくの不透明な様相だ。岡山2区の熊代、津村両氏の水面下の戦いはもう始まっており、エキサイトしつつあると言える。
元日銀マン、エリート、30歳
候補者公募第一号の逸材
― 津村氏陣営「苦戦必至」と既に臨戦体制
保守王国の牙城死守誓う
― 熊代氏陣営
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