2005/06/19  国会議員になるまで (15) 号外目次 / 津村啓介ホーム

津村啓介「国会議員になるまで」インタビュー シリーズ

(1)日本銀行 (2)英国留学 (3)江田五月さんとの出会い (4)家族の反対
(5)イギリスの公募制度 (6)岡山と私 (7)候補者時代 (8)新しいタイプの政治家をめざして
(9)ポスター貼り (10)周囲の支え (11)労働組合との関わり (12)代議士になって感じること
(13)候補者のフトコロ事情 (14)政治家の役割 (15)後輩へのメッセージ 

(15) 後輩へのメッセージ

剏募を考えている後輩たちにアドバイスをお願いします。


政治家になってどれだけいい仕事が出来るかは、選挙運動でどれだけ自分に付加価値を付けられるかに懸っていると思います。選挙に落ちて浪人した経験のある人のほうが政治家として大成するという人もいるくらいです。たしかに選挙の準備期間というのは、大切です。自分の付加価値を高める良いチャンスだと思えば、苦手分野にも取り組めますから。

あと、私が候補者公募の先がけの1人になれたのは、会社を辞める時にあまり余計なことを考えずにパッと動いた決断と行動の早さがあったからだと思うんですね。あと、インターネットを含めた情報収集。この二つは、人生の岐路にあって大切なことだったと思います。


剔I挙に出て、ご自分の中で何が変わったと思いますか?


決断をする習慣がつきました。その他の選択肢を捨てる、選ぶという習慣がついたんです。今までは親の下で育ったり、会社に守られて仕事をしていました。周りだけ固めておけば、誰かが責任を取ってくれたわけです。でも、この仕事を選んでからは、あらゆることについて自分で責任を取らなくてはいけなくなりました。

あと、人間関係においても、色々なタイプの人と付き合えるようになりました。最近はケンカをすることもありますが、これは自分の仕事にある程度自信を持てるようになったからだと思います。以前は人の話を聞いて吸収することにとにかく重点を置いていました。もちろん今もそれは大切です。ただ、現職の国会議員になって、アウトプットも求められるようになりました。インプットだけでは、政治家として後世に残る仕事をすることはできません。そのバランスをいつも考えています。


剏募候補になりたい人は、選挙は党に面倒を見てもらって・・・と考えている人が多いのではないですか?エリートなんかは特に。対話・交流が政治だと思っている人は少ないのではないですか?


ある先輩議員は、選挙は心理学のフィールドワークだと力説していました。別の先輩は、「人間とは何か」を学ぶことだと言っていました。一見ムダに見えることにも意味を見出し、私の話を聞いてくれず、一方的に話し続ける支持者の話を延々と聞くこともあります。でも私は、このドブ板選挙こそが、日本の政治の最後の希望だと思っていますよ。


剞謔ルど、民主党の候補者公募の事務局をされている堀込さんに「どんな人を選びますか」と尋ねたら、最終的には打たれ強い人を選ぶと答えていらっしゃいました。ご自分でそう思われますか?


打たれ強いタイプかどうかは自分では分かりませんが、根っこの部分で自分に自信を持っている人間だとは思います。経歴からくる先入観か、よく「津村さんの第一印象は、“ひ弱なエリート”って感じだったよ」と言われます。でも少なくとも最近はそうでもないつもりです。

毎週地元に帰っていますし、場合によっては東京と岡山を週に2、3往復したりもしていますが、そうした生活の中で確実に体得するものがあります。

それから、お金でいうと、国から給付される歳費(給与)は全額事務所の経費に充て、私設秘書の給与や地元の党活動に回しています。私の収入は国から賞与として支給される年間400万円だけにしています。私は年収400万円です。休みなく働きながら、日銀時代の半分以下の収入で生活していくのは決して楽ではありませんが、それだけに充実感もあります。

自信の源が、肩書きではなく、日々の仕事の充実感にあるというのは幸せなことだと思っています。周囲の支えに感謝します。
 

― 本稿は、雑誌インタビューを津村事務所の責任で加筆編集したものです。 ―


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