2005/06/18  国会議員になるまで (14) 号外目次 / 津村啓介ホーム

津村啓介「国会議員になるまで」インタビュー シリーズ

(1)日本銀行 (2)英国留学 (3)江田五月さんとの出会い (4)家族の反対
(5)イギリスの公募制度 (6)岡山と私 (7)候補者時代 (8)新しいタイプの政治家をめざして
(9)ポスター貼り (10)周囲の支え (11)労働組合との関わり (12)代議士になって感じること
(13)候補者のフトコロ事情 (14)政治家の役割 (15)後輩へのメッセージ ラスト!

(14) 政治家の役割

剏繪会組織について伺います。後援会というと聞こえがいいですが、結局は代議士がご機嫌取りをするという感じじゃないですか、結局は。選挙のときに投票してくださいって、ただただお願いするみたいな。そういうのでいいのかなって思ったりするんですが。


私は政治家には、官僚とは違う強みがあると思っています。政治家にとって、政策そのものが存在意義というわけではありません。民主主義の国において、国民全員が“俺も国の政治に関わっているぞ”という意識を持つための装置が選挙だと思うんです。だから、国政政治家は国民に“俺も国の政治に関わっているぞ”という意識を持ってもらえるように動かないとダメだと思うんですよ。つまりコミュニケーションです。もちろん、訴える政策がなければコミュニケーションが成り立たないから、政策のない政治家なんてありえません。ただ、政策は、あくまでもコミュニケーションのためのツールだと私は思っています。政治家の本業は、コミュニケーションそのものにあると思うんですね。それがムダだと社会全体が思うなら、こんな“参勤交代”みたいな国会と地元の往復は止めて、国会議事堂の中だけで限られたエリートが国の政治を操ればいいんです。でも、それは政治家とは呼べません。それなら政治家になる必要はない。部屋にこもって仕事をするのは、官僚に任せていればいいじゃないですか。だから、私は、さっき言った“サークル活動”を地元で毎週やっているんです。それが現在の議会制民主主義が要請する、政治家の姿だからです。


凾サうすることによって、選挙民の真意が分かるし、それを国政の場で体現できる、という考え方ですね。


そうです。ここでも私は、経営者の感覚なんです。それは、さっき言った事務所経営とは少し違う意味です。霞ヶ関の経営者です。

極論を言えば、政治家は色々なところから発想を輸入して、それを選んで下に伝える「マシーン」なわけです。官僚が持ってきた政策のオプション、選択肢を判断するのが政治家の仕事です。霞ヶ関からみれば、実質的な経営権を持った、実力のある“社外”取締役ということだと思います。
 

― 本稿は、雑誌インタビューを津村事務所の責任で加筆編集したものです。 ―


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