2005/06/09  国会議員になるまで (5) 号外目次 / 津村啓介ホーム

津村啓介「国会議員になるまで」インタビュー シリーズ

(1)日本銀行 (2)英国留学 (3)江田五月さんとの出会い (4)家族の反対
(5)イギリスの公募制度 (6)岡山と私 (7)候補者時代 (8)新しいタイプの政治家をめざして
(9)ポスター貼り (10)周囲の支え (11)労働組合との関わり (12)代議士になって感じること
(13)候補者のフトコロ事情 (14)政治家の役割 (15)後輩へのメッセージ ラスト!

(5) イギリスの公募制度

凾ナは、公募制度のことについてお話を伺いたいと思います。津村代議士はイギリスに留学されていましたよね。イギリスにも国会議員候補者の公募制度がありますが、どんな制度なんですか。


はい。実際、日本の公募制度というのは、イギリスの制度を輸入したものです。イギリスでは、優秀な人は20代でメチャクチャ稼ぎます。そういう人たちが30歳前後で公募に応じて候補者になるんですが、最初はだいたい落ちる選挙区から出されます。対立候補が強い選挙区ですね。でも、イギリスでは選挙区を変えることに抵抗が少なく、国民の理解もあるので、最初の選挙で頑張った人は次の選挙で勝てそうな選挙区に回してもらえるんです。


凾サれと比べて日本の公募制度はいかがでしょうか?


日本の場合は、選挙区を変えるのは地元有権者への裏切り行為だと受け止められがちです。国民の代表というよりも、地元の代表という意識が強いんだと思います。だから最初の選挙区の選択がとても大切です。つまり、候補者と選挙区とのマッチングが最大のポイントなんですよ。候補者公募自体は簡単にできることで、面接で候補者を選ぶところまでは簡単なんですが、選挙区選びが最大のネックです。これが必ずしも上手くいっていないから、優秀な人材をまだまだ取り込めていません。

ですから、これから5年10年のうちに、「現職優先ルールの見直し」と「選挙区の入れ替え」というのが次の課題として浮上してくると思います。「現職優先ルールの見直し」というのは、現職議員だけれども次の選挙で勝てなさそうな人や仕事熱心でない人を降ろし、予備選挙のような形でより良い候補者を発掘していくということです。「選挙区の入れ替え」というのは、先ほどのイギリスのように、勝てそうな選挙区に候補者を移すということです。こういったことをやっていかないと、政治の世界に人材が集まってこなくなります。国民にとって、政界に人材が集まらないことは大きな不幸です。ですから、これは大きな課題です。

そういった中で、私の時期というのは比較的恵まれた時期でした。空いている選挙区がいっぱいあったんですよ。小選挙区制度の草創期でしたし、二大政党制への移行が緩やかに進んでいる時期でしたから。あと数年で、この時期は終わるかも知れません。

私はインターネットを活用して、夢中になって情報収集をしました。当時、「選挙でGO!」というサイトが、選挙区の情勢分析をやっていました。そのサイトをチェックしながら、自分と少しでも関わりのある選挙区を徹底的に調べました。そうやって、ある日、岡山2区を見つけたんです。

私は、インターネットで選挙区を決めました。インターネットは、日本の政治を根底から変える力を秘めています。私の存在がその証明です。だから私は、自分もインターネットでの情報発信に心がけています。
 

― 本稿は、雑誌インタビューを津村事務所の責任で加筆編集したものです。 ―


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